今回の作業内容:
1) マフラー交換 (北米純正・バロニーカット 80399-04)
2) キャブレターの燃調
車検のため純正のマフラーにしていたので、それに合わせてキャブレターのジェットも出荷時のノーマルの状態にしました。
初回はマフラー交換方法などについてまとめてみました。装着するのは北米仕様の純正モデルに装着されている(ナイトスターとアイアン)バロニーカットスタイルのスリップオンタイプ(このマフラーのエピソード・詳細はこちら)。
1) 連結管ガスケット 2コ(04年以降スポーツスター 用)
2) 1/2 と 9/16 インチのソケット
3) トルクレンチ、ラチェット4) マイナスドライバー
5) 潤滑スプレー(KURE-556)
6) アンチシーズ(ネジのかじり防止)
上が新品。下が使用済み
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長いソケットの方が良いです
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あと、有ると便利なのは:
- 大きめのタオルとかダンボール
スリップオンを外して地面に直接置いておく場合のマフラー保護に
- ニーパッドかマット
ヒザをついての作業が多いので、ヒザの下にしくクッション性のあるものがあるといいですね。私はあまったウレタンのマットみたいのを使ってます。
作業的には:
1) エグゾーストパイプのヒートガードを緩める。
ヒートガードを全部取り外さなくても作業は出来ます。マフラー側のをマイナスドライバーで緩めてバンドを外し、カバーが手で持ち上がる程度であれば大丈夫です。この時、普通のドライバーより、写真の用に手のひらサイズの短いドライバーが有ると回し易くて便利です。100円ショップで私はゲットしました。
2) リア側マフラー下部のボルトを緩める
ここのボルト(1/2インチ)は走行中に擦ってダメージを受けている場合があり、また場所がらナメ易いので回す際は慎重にゆっくりと。逆さに付いているボルトなので緩める方向(反時計回り)がどっちだか迷います(汗)。ラチェットですれば考えずにOKですけどね。
3) リア側マフラーのクランプを緩める
私のスポはクランプのボルト(9/16インチ)を緩める際にタンデムステップが邪魔になるのでロングソケットかエクステンションが必要です。
4) リア側エグゾーストパイプと車体を固定しているクランプを緩める
こうするとパイプを多少動くようになるので連結管からマフラーを外し易いです。9/16インチのソケットです。
5) リア側マフラーを引き抜く
外れ難い場合はパイプ連結部分に潤滑油を差す。マフラーエンドにはスリット(幅数ミリ、長さ2CMほどの溝が2 カ所有ります)に少しずつ注します。取れ難い場合は、少し動いたら潤滑油をさして、またグリグリとすることを繰り返して見てください。グリグリと引き抜く際は、軍手や手袋より素手でマフラー本体を持った方がガッシリ握れてグリップも効かせやすいです(マフラーが冷めている状態での作業でね)。
6) フロント側マフラー下部のボルトを緩める
7) フロント側マフラーのクランプを緩める
8) フロント側マフラーを引き抜く(リア側と同じく外れ難い場合はパイプ連結部分に潤滑油を差す)
出荷時の純正マフラーは接着剤のようなものも使われて装着しているそうなので、初めてマフラーを外す際はかなり大変かと思います。潤滑剤などたっぷり使ってしみ込ませて、ジワジワ外すしかないですが、変な姿勢で腕力のいる作業なので筋とか痛めない様に!
装着する前にマフラー裏側を綺麗にしておきます。普段見えないし、掃除もそこまでしませんが、こんな時でないと手入れしない箇所なので。買ってから全然出番の無いネバダルを折角なので使います。
取り付けは外す作業の逆ですな。マフラー取り付けボルトにはアンチシーズを塗ってます。アンチシーズはボルトのかじり防止溶剤ですが、トルクレンチできっちりと規定のトルクで締め付ける際に正確性が増すそうです。
ダイナの時にマフラーエンドのバンドは62〜65nm(ニュートンメーター)と聞いていたのでスポでも大体同じ数値で設定しています。こちら慎重にしないと古いボルトなどでトルクスレンチで「えい!」って回すと結構簡単にネジの頭を引きちぎってしまいます(マフラーエンドのバンドならボルトの頭が切れてしまっても、ドライバーやラチェットでカンカンバンドを叩けば外れます)。
マフラーの下側のボルトはもっと慎重に。。。このボルトを破損するとえらい面倒臭い事になるかと思われますので。ここもかじり防止にアンチシーズを塗ります。ここはラチェットで締め付けた後、かるくトルクレンチで締め込むだけにしています(ネジの破損が怖いので)。なので定期的にここのボルトは点検・増す締めしています。いままでボルトの破損はありましたが、脱落したことは無いので(緩んでることも無かったです)、あまり神経質にならなくても大丈夫かと。
バイク洗う際とかに軽く点検はしています。マジックなどで小さくボルトと車体に印を付けておくと、緩んだ際に見つけ易くなりますので、不安な箇所にはおすすめ。
ということで、初回のスポーツスターのマフラー交換についてはここまでです。
次回はマフラー交換に合わせてキャブレターの燃調についての報告です。
ではでは。
※関連エピソード※
車検後の復活作業 Vol. 1 マフラー交換とその方法(北米・バロニーカット)
車検後の復活作業 Vol. 2 純正CVキャブの燃調について
スポーツスター:車検とか費用とかについてのあれこれ
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